理由は二つあって、🏉ひとつ目は、アドバンテージと言うルールです。ラグビーのルールを難しくしているとも言われていますが、実は、ラグビーを面白くしてくれているのが、ラグビー独特のアドバンテージと言うルールです。アドバンテージとは、英語で advantage と書き、有利と言う意味です。
テニスでもアドバンテージと言う言葉が出て来ますが、使い方が違います。
テニスのアドバンテージは得点の数え方のひとつで、ゲーム中に4ポイントづつ取るとデュースとなり、次のポイントを取るとアドバンテージになります。有利と言う意味では同じです。
ではラグビーに戻り、アドバンテージとは、反則があっても反則した側と反対の相手が有利の時は、プレーを続けることです。反則があっても直ぐにホイッスルを吹かない時があるのです。ラグビーはトライをすることを目的にしているスポーツなので、反則があっても相手のトライになりそうな時は、プレーを途中で止めないで、トライが取れるまでプレーを続けます。
トライが取れなかった時は、反則があった場所に戻して、反則を取ります。
反則とは、ノックオン、スロー・フォワード、ペナルティになるオフサイド、オーバー・ザ・トップ、ノット・リリース・ザ・ボール、コラプシングなどです。トライが取れなくても、反則した側と反対の相手が陣地が前に進んだり、攻撃が有効になるとアドバンテージが解消されることがあります。アドバンテージ・オーバーと言います。
アドバンテージはラグビー同様に、サッカー、ホッケー、ハンドボールでも採用されています。
🏉そして、もうひとつは、セルフ・ジャッジをしないこと。と教わります。
ラグビーのゲームにおいてレフリーは絶対です。全ての判定はレフリーが行います。TMO(Television Match Official テレビジョン・マッチ・オフィシャル = ビデオ判定)が導入されていますが、判定はレフリーです。
レフリーも人間、ミスすることもあります。もしかすると見逃すこともあるのです。実際に密集などの人影によって反対側はレフリーにとって死角となりますので、判らないこともあります。そのためにテスト・マッチなどの大きなゲームでは、死角を無くすために、アシスタント・レフリーの助言、TMOの導入をしています。
反則した本人が反則したと思ってプレーを止めてしまっても、レフリーが反則だと認めなければ、又は相手に有利になれば、プレーが続けられるのです。そして最悪の場合、トライになってしまうこともあるのです。
判り易い例ですが、神高に籠コーチがやって来て、最初の日。2対2の対決をさせます。
[小]祇園&加茂(小さい先輩) vs [大]赤山主将&石清水
[小]チームのボールで開始。加茂がアタックを仕掛けます。と見せかけて、又から後ろへパス。
後ろにいる祇園は顔面でボールを受ける。しかもヘディングで前方にはじく。
ボールを前に落としたので、[大]チームはノックオンだと思い、見とれてしまいます。転がったボールを祇園が押さえてトライ!!
解説
顔面でボールを前にはじいてもノックオンではありません。
ルール・ブックには、~ノックオンは、プレーヤーがボールを落としボールが前方へ進む 、または 、プレーヤーが手 、または 、腕でボールを前方へたたく 、または 、ボールがプレーヤーの手 、または 、腕に当たってボールが前方へ進み 、そのプレーヤーがそのボールを捕りなおす前にボールが地面または他のプレーヤーに触れることをいう 。~となっています。
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つまり、見とれてしまった
[大]チームは、祇園の顔面にボールが当たり前に転がったので、ノックオンだとセルフ・ジャッジしてしまったのです。顔面はノックオンでは無いので、当然プレーは続いているので、ボールを押さえてトライとなったのです。ミスをしても、ボールを確保するまでプレーを続けるクセを付けましょう。
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