それは走るのが遅いプレーヤーも一緒に走ることによって、走力が上がるとのことでした。でも私はランパスが嫌で嫌で大嫌いでした。
高校の練習では準備運動の後に毎日必ずランパスでした。都立の普通高校だったので学校のグラウンドは、野球部、サッカー部、アメリカン・フットボール部、ソフトボール部、ハンドボール部と共用でした。それでもラグビー・グラウンドの横一杯の70mと30m位の大きさはラグビー部で運良く(運悪く)使用出来ましたので、ランパスの走る距離は70mを往復10本位していたと思います。
ポジション毎に五人組となりフォワードはフォワード・パスと呼んでいた近距離でパス&フォロー、バックスはラインを作ってランパスをしていました。これが夏合宿や負けた試合の後になると縦の100mを走ることになります。
社会人になるとさすがに毎日の練習ではランパスはありませんでしたが、やはり夏合宿や負けた試合の後はランパスでした。
忍耐力、精神力、スタミナを付けるには良い練習なのでしょうが。ラグビー・スクールで子供を教えるようになり、気付いたことですが、ランパスをしているプレーヤーは前を見ていないのです。
ボールを落とさないことばかり気にしていて、ボールを見ているのです。ボールを見ていることは、とても良いことなのですが、何のためにボールを貰って走るのかを忘れてしまっているのです。
ラグビーは必ずボールを持ってるプレーヤーがトライに一番近くにいます。トライを取ることが目的のスポーツなので、ボールを持ったら前を見て走ることを忘れない様にしましょう。誰もいなかったら、そのままトライまで走るのがトライへの一番近道です。
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